27回目の朝

所 薫子 

 27回目になる7月6日の朝、兵庫県立高塚高校の校門前に着くと今年はどうしたことか、マスコミが沢山押しかけていました。選挙も先で、差し迫った事件も無かったのでしょうか。通信に「あくび式」を描いて下さっている大竹さんが、家族全員で初めて参加してくれました。2歳、5歳、7歳、最も若い人たちです。中村羅針さんや皆さんのカンパで用意されたカーネーションを1本、1本丁寧に並べてくれました。大竹さんは石田僚子さんと同じ歳です。彼女は、仕事を続けながら三人の子どもを育てられ社会的活動もされています。アコーディオンを弾いたり、三線を弾いたり、歌ったり、踊ったり、子どもをおんぶして、専門である看護師の目を通して、体のことについても発信されています。僚子さんが生きておられたらどんな人生を歩んでおられたでしょうか。8時29分まで生きていた命を奪ってしまった私たちの責任は、何年たっても消えることはありません。
 当時は、石田僚子さんが遅刻常習犯の不良のような報道をされたり、家族が生活できないほどの二次被害も沢山受けられました。たとえ不良であっても、入ろうとする学生を締め出すことは教育現場では、あってはならないことです。ましてや殺すことは、あってはならないことです。教育現場での悲しい事件は後を絶ちませんが、忘れやすい私たち、自分自身のために毎年、ここに立ち続け、これからの人たちも立ち続けて欲しいと願います。

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