「福島の子どもたちを迎えて」

2019年8月15日

藤田 英美 

 私がボランティア活動に参加しているNPO「福島の子どもたち香川においでプロジェクト」は放射能への不安の中で暮らす子どもたちに、自然の中でのびのびと子供らしい時間をすごしてもらおうと2011年7月に発足し、それ以来毎年春と夏、保養プログラムとして子どもたちを香川に迎えてきた団体です。また、福島の現状を知るための講演会の開催や写真展、移住して来られた家族との交流なども行っています。私の参加は昨年の春からです。昨年は見守りボランティアとして一緒に活動をしたり子どもたちが遊んでいるのを見守りました。今年の春は家に子供たちを宿泊させるホームステイをして子どもたちを受けいれました。初めての経験でドキドキでした。
 期日は3月26日〜4月2日の5泊8日、全員で11名の子どもたちが福島県福島市、郡山市、いわき市、西郷村から香川に来ました。来ましたと言っても子どもなので福島まで迎えに行ったボランティアさんと一緒に高速夜行バスに乗り大阪に朝到着です。難波で朝食をとり今度は高松行の高速バスに乗り継ぎ午後12時30分やっと高松駅高速バスターミナルに到着です。子どもたちはボランティアさん達と昼食をとりながら最初の交流をして、各家庭へと別れていきました。私の家には小学校5年生と6年生の女児が来ました。(各家庭2人〜3人受け入れ)バスに長く乗っていたにもかかわらずとても元気で近所の子どもと遊んでいました。着いた次の日は会のボランティアさんの知り合いのビワ農家で、ビワの実の袋掛け体験をしたり、農家カフェでやぎを見せてもらい、えさ(草)をあげてふれあい楽しみました。ちょうど昨日赤ちゃんが生まれたばかりだといってかわいい2匹の赤ちゃんやぎもいました。大人もめったに見ないやぎに興奮です。次の日から3日間は集団で行動します。船に乗って行く女木島、空 港公園、どんぐりランド、香川ならではの中野うどん学校でのうどん打ち教室を体験しました。高校の写真部の生徒がボランティアで写真を撮ったり、香川大学の生徒が公園で一緒に遊んだり大勢のボランティアさんに見守られながら子どもたちはのびのびと遊び過ごせたように思います。初めてのホームステイを経験して洗濯と食事が大変でした。特に食事は、子どもたちが好きで食べてくれそうなメニューをと思うと5日間洋食ばかりになりました。私はどちらかと言うと和食派、いつも煮物や魚が多いのですがそのメニューは一切作りませんでした。子どもたちが帰るとその夜は早速煮物を作ってお腹がホッとしていました。子どもたちは人見知りをすることなく伸び伸びと過ごし食事の時は自分の家庭の事などを話してくれます。会話の中で「牛乳は福島のは飲まないで北海道のを飲んでいる」とやはり放射能汚染を意識しているようです。福島の子どもたちと出会うことで福島の現状をひとごとと思わないことが大切だと思います。また子どもたちが成長していく過程で自分たちのことを大切に思っている大人が周りにいることを知ること、色々な思いをもって活動している大人が周りにいることを感じ取ってほしいと願っています。あれから8年が経ち福島の状況も日々変わっていってますが、まだまだ大変な状況の中で生活している子どもたちが少しでも伸び伸びと過ごす時間が持てるよう今後も続けていきたいと思います。

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