ガン様こんにちは

ガン様こんにちは4

匿名希望

2005年7月5日

5/6 化学療法5回目、5/27 化学療法6回目。4回目より担当医師の転勤により転院。何と、最初に行った病院に担当医師が転勤してその病院に舞い戻って来た。こんなこともあるのだろうか、お陰で通院時間が大幅に削減された。病院は以前と変わって外科の中に『乳腺科』ができていた。癌の大きさは小康状態を続けている。入院の日も決まり、入院前検査が続く。採血や点滴で何遍と無く針を刺されるが、綿のように柔らかくベテランの看護師がいるかと思えば、太い針を刺し間違ってまた刺されることも、頼むから1回で済ませて欲しいものだ。

6/17 入院。一旦外出して仕事場へ。夕方、最終エコー検査。5:30手術前説明。MRIや他骨診の結果を前に1時間丁寧に説明された。右乳房癌、右リンパに1個影あり。転移の可能性があり、入院が伸びることもある。17,18外泊し、19日夕方に戻ることで、外出する。

6/20 いよいよ手術の朝。朝食抜きで、点滴。手術着に着替える。何もかもが初体験。こんな経験は滅多とないので(度々では困る)瞬きの間も惜しんで観察。点滴をぶら下げ、ベッドに寝たまま移動。天井が近い。エレベーターに乗る。手術室のドアが押されて中へ。

点滴は左手にしているのにスタンドが右側に。先輩看護師が小声で新米看護師に囁き左側へ移動。麻酔の説明がされる。天井の照明や壁や周りを見上げる。『まな板の上の鯉』ならぬ『まな板の上のトド』・・・・・・「◯◯さん終わりましたよ!」医師の声。右側足元ににこやかに立っているのが見える。「リンパ節への転移は無かったからね!」と医師のはっきりした声。そこでまた朦朧となり気がついたら集中治療室にいた。医師の声掛けのタイミングに感心する。尿管に直接管が通され、尿量が計られる。違和感がある。両足ふくらはぎには足のマッサージをする空気圧が定期的に上がったり下がったりする器具が装着されている。気持ちはいい。胸には心電図を測る線が何本か繋がっている。点滴も続けられたままで、身動きが取れない。検温や血圧測定、酸素量検査など定期的に行われる。外科の検診やガーゼの交換がされる。安心感、信頼感が増す。忙しい中で手術を施した患者全員床を回っているようだ。数分のことだが患者は癒されることだろう。希望して痛み止めの筋肉注射や眠剤の点滴を受けているにも関わらず痛みや寝苦しさで断続的にしか眠ることができない。夜が長い。寝返りが打てないので体中が痛い。夜中も看護師の見回り。明け方近く動き回ってはだけた手術着を直してもらう。T字帯を直してもらう。看護師と一緒に苦笑い。一糸まとわぬとまではいかないけれど、ほとんど裸状態で自分のことなのに何ひとつ出来ない。手術室でもこんなだったのかとフト思った。現実的に裸になるしかない。夜中嘔吐を催しナースコールを一度だけ押す。すぐに看護師が飛んできてくれる。口を押さえてジェスチャーで嘔吐しそうなことを訴える。その最中に口の中に嘔吐。あわてて看護師が受け皿を取りに走る。待つ間にも更に口の中に。看護師が戻ってくる。何とか間に合いベッドを汚さずにすんだ。やれやれ。やっと夜が明ける。検温、血圧測定、他色々な検査。すぐに病室に帰してもらえるのかと思っていたらまだ集中治療室のまま。朝食が運ばれる。食欲は無いが牛乳を少しだけ飲む。主治医が回診に来たり外科の回診があったり、時間ごとの検温、血圧測定などあって患者も結構忙しい。熱いタオルで体を拭いてもらう。気持ちがいい。熱があるので氷枕をしてもらう。気持ち良い。

6/21 午後集中治療室から病室へ移動。管や色々はずされ、自前のパジャマに着替えさせてもらって、いよいよ病室へ帰還。点滴をゴロゴロ引っ張りながら病室まで歩かされる。まだ朦朧としているが目眩は無く歩くことはできた。聞いてはいたが、最近病院ではリハビリも兼ねて歩かせるとは本当らしい。昨夜眠れなかったことも手伝って、まどろみ状態が続く。薬剤師が薬の説明をしに来てくれたにも関わらず、痛み止めの点滴が終わってから22日から飲むように言われていた薬を飲んでしまって、朝夕する予定になっていた痛み止めの点滴は朝だけで、無しになった。主治医が、「別にそれで問題ないから。」と説明に来てくれ安心する。小さなひとつひとつのことが安心感と繋がっていく。これが逆だと不安や不信感となって募っていくのだろう。チームプレー、チームワークだろう。医療関係は、そうとうマスコミからたたかれ、氷山の一角だろうが医療過誤や医療関係の不正が明るみに出た。そのことにより医療関係は随分と良い意味で緊張し、改善に努めているようだ。その努力が垣間見える。学校現場ではなかなかそのようには行かないのだろうか?pm8:30頃他の病院での仕事を終えた担当医師が回ってきてくれた。何処か痛いところは無いか聞いてくれたので「ガーゼを貼っているテープが痛い」と小さなことだが訴える。「きつく貼る必要は無いんだから」とすぐ緩く貼り直してくれる。些細なことだが聞かれれば訴えやすく、それが受け入れられれば安心感や信頼感となる。同じ病室の斜め向かいの担当患者の所も訪ね、全患者を回り終えるのは大変な時間外労働だと思った。担当医師の体力と精神力に頭が下がる。管が全て取り外された自由さと昨日の疲れから眠りに落ちる。

Last Updated on 2020年8月17日 by manager

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