追悼集会

西尾裕美さんの話を聞いて

高橋 智子

兵庫県の県立高校の生徒だった生徒の話だったので、私は自分の指導を思い出しながら聞いていた。謹慎中日記を書く指導はしていたが、終って三か月も日記を書くのは指導する担任の先生もしんどかったのではないかと思った。終業式の前日、その日記を新学期が始まる日まで延期したのはなぜなのか。やっと終って解放されると思ったのにまた二週間延びると春休みが伸々と過せない。謹慎が続いているようなうっとおしい気分になるだろう。この判断は学校がしたのか、担任が一人でしたのかわからないが、私は判断ミスだと思った。三か月も毎日日記を書いて反省し続けてきた生徒になお二週間も反省を強制して教育的効果があるだろうか。
もう一点はタバコ無期自宅謹慎の件だ。私が経験したのを思い出したが、生徒はかなり自暴自棄になっていた。私は必死になってちゃんと謹慎していれば、だいたい三週間位で学校に来られるからとか言ってその生徒の気持ちを落ち着かせようとしたことを思い出す。三回目の特別指導だったので、実際は四十日もかかった。両親も学校に対してかなり不信感をもっていた。指導部会とか職員会議とかを通すので、いろいろな意見が出て時間がかかるのだ。
県立伊丹高校の先生方は西尾君のしたことが「学校始まって以来の不祥事だ。」と言ったそうなので、特別指導に慣れていず、二週間日記を延期したときや無期謹慎の言い渡しをしたときのフォローができていなかったのではないかと思われる。生徒や保護者は大変動揺しているので、教師は自分がよいと思ってしている指導なら、しっかりフォローしてこそ効果があるのではないか。専門職として、もっと生徒や保護者の動揺を見ぬき、そこによりそって自分の信ずる指導をすればよいのではないか。信頼関係がないところに教育は成り立たないと私は経験から思っている。
高塚高校や伊丹高校の事件は生徒と教師の信頼関係がつくれないところに起きた学校事件だと思う。兵庫県はこういう事件を丁寧に検証し、教育環境を整えなければならない。今からでも遅くない。第三者委員会を作り、検証の結果を市民に報告して欲しい。野々村元県会議員テレビでクローズアップされていたが、兵庫県に住むものとして恥ずかしい。県会議員は県立高校の内実についてもっと調査費を使って欲しい。

Last Updated on 2020年10月8日 by manager

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