追悼集会

強靭な優しさ、すさまじい精神

 7年を逝きて、この校門に立つ時命を奪うこと、奪われることがいかに多くの苦しみや悲しみを生み出しているか、20世紀は科学と経済発展追究の年月だった。教育においてもいかに早く、いかに多くをおぼえるかと受験戦争の渦に巻き込まれていった子どもたち。
 次々と起るつらい事件、いたるところで起きる戦争、何が起こっても自衛だけを考える人間。自分の国さえ、自分だけ良ければいいという社会をつくりだした人間。
 戦後50年、精神文化をどこかに置きざりにした結果が、今現わになってきたと思えるのです。
 石田僚子さんの死を風化させることなく、あるべき精神、言葉を替えれば「やさしい心」つまり強靭な優しさ、すさまじい精神をとりもどす時ではないでしょうか。
 命の尊さ、命を奪うこと奪われることが、いかに多くの苦しさ悲しみを生み出すか、すべての人が自分に向けて対峙しなければ何も変わらないと思います。
 こんなに歩巾が違っても自分の生き方の振れをもどすことで変ると思うのです。
 1人でも2人でも話し合い、1歩踏み出していく事が石田僚子さんの死に対する捧花と考えます。

1997年7月  東条 義子

Last Updated on 2020年8月25日 by manager

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