石田僚子さん追悼10周年記念文集

忘れないよ あなたの死を

酒井 由紀子

 あれから10年私は2人の親になった。人としてあたりまえの主張があいかわらず難しい世の中ですが、あの幸島のおさるさんが見せてくれた現象のように一人一人の気づきと想いの力がきっと社会を変えていくと信じてます。
 今朝、7歳の息子に僚子さんのことを話しました。彼が生まれて来る前の出来事を・・・そして僚子さんの気持ちを二人で共感しあい手をあわせました。忘れないよ。あなたの死を・・・。ずっと・・・。
 ライアル・ワトソンの『生命の潮流』の中に100匹目のサルが出現する時という文章があります。九州の東幸島には野生の日本ザルのコロニーがあるのですが、ある日その中の1匹のメスザルが、さつまいもを海水で洗って食べることをおもいつき遊び仲間に伝えました。そのうちこれがコロニー全体に広がってゆき100匹目にそれが伝わった時、信じられないことが起こりました。サルが泳いでいけるはずもないのに、このさつまいも洗いは何百キロも離れた本州の高崎山の群れにまで自然発生するようになったそうです。
 悲しいことに、今の人間社会は“悪い100匹目のサル現象”のようです。心の病になる人が増えたり、世界中で10代の犯罪が次々と起こったり・・・。だからこそ、このおさるさん達が教えてくれたように、時間も距離も関係なく届いてしまうエネルギーを“良い100匹目のサル現象”として社会に広めてゆかなければならない時が今、来ていると思います。
 『生命の管理はもう止めて!』小さな小さな集まりですが、この人々の想いもその第一歩のように感じています。

『多数の人々が神話を共有した時、それは現実となる』 ローレンス・プレア  生命の潮流より

Last Updated on 2020年8月20日 by manager

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