石田僚子さん追悼10周年記念文集

わからない こと

所 薫子

 1人の人間が 死にました
 門扉に挟まれ 死にました
 門扉が勝手に 動いたわけではありません
 人間が 動かし 死にました
 凶器は 門扉 殺人です
 殺人現場の 血が 洗い流されました
 現場検証の なされる前に

 教育熱心のあまりの 学校で死にました
 学校へ飛び込んで 死にました
 学校へ遅れまいとして 死にました
 その差 1分
 「石田さん」「僚子さん」
 誰が駆け寄ったか 抱き抱えたか
 こどもたちは見ていた その一部始終を

 学校の門を1歩入れば そこは治外法権
 人間が1人殺されようが 潰されようが
 教育的配慮の名の下に 証拠隠滅も
 税金の 何千万円もの 無駄遣いも
 最近の若者は物を大切にしないと言いながら
 使える物を 破壊し 溶解し 新設した
 こどもたちは見ている その一部始終を

 須磨事件のあった学校の門は造り変えられたのか
 モニュメントが建つ 亡くなったこどもの為に
 学校に責任が無ければ
 高塚高校に まだ それは無い
 1人の人間が 死にました
 同じ1つの 生命なのに
 こどもたちは見ている その一部始終を

 私たち大人は、いったい今までどれだけこどもたちを騙し続けてきたのでしょうか。最近少年たちの事件があいつぎ問題視されていますが、大人たちの嘘や誤魔化し詭弁は無関係なのでしょうか。

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