石田僚子さん追悼10周年記念文集

高塚高校事件を回顧する

橋本 幸子

 高塚高校の石田僚子さんが教師の閉めた門扉に挟まれて即死されてから十回目の命日がやがてきます。その後の学校事情はどうなっているのでしょうか?大いに気になるところです。
 十年という歳月が この痛ましい事件を風化させ、一般市民が口にすることはなくなりました。しかし、この事件を教訓に教育の民主化を計り「生命の管理はもうやめて」の主張をつづけてきた運動家たちにとっては悲観的な現実を知るのです。
 正に権力との戦いであった十年間の軌跡は ふり返ってみて、よくぞここまで続いたものだという思いです。
 裁判闘争は最高裁まで上告しましたが、今年棄却(敗訴)しました。私はこれを機に 何故この事件がおこったのかを考えたいのです。
 〈起こるべくして起こった事件〉
 生命の管理はもうやめての編集役になってもらっている所薫子さんは かって中学校の男子生徒の丸刈りを強制する市教委と対峙してこの丸刈り問題にとり組まれた女性です。当時丸刈りが強制されていたのは、県庁所在地では、鹿児島と福島と神戸だけでした。
 これは決して自慢になることでもなければ名誉なことではありません。むしろ県及び市教委のこの姿勢が問題なのです。元凶はここにあると考えられます。つまり子供の人権の何たるかも弁別出来ない行政の劣悪さにあります。

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