石田僚子さん追悼20周年記念文集

存在の真の姿

塩見 正道

 二◯年前、私は映画を見まくっていた。七月六日はちょうど前日にホウ・シャオシェンの『悲情城市』に出会い、その感動でいっぱいだった。
 いま私は、少し本数は減ったが映画を見続けている。私の時間は続いているからである。なぜ、とは考えない。それは死者と私は等価だ、と感じていないからだ。ここに私という存在の真の姿がある。私の精神の欠落を所さんから送られてくる通信が炙り出す。

(しおみ・まさみち 神戸映画サークル前委員長)

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