十年追悼

後藤 由美子

十年で 私は 鈍マさせた。
十年とったせい? それとも 日常化?
止まることのない 犠牲に 目を 背ける
あなたは 始まりだったんだ。
十年で 何も 変わっていない。
十年で それが 分かった。
       ただ 私は 鉄格子から 逃れたよ。
       あなたを 走らせたものから。
       彼は 今 私のもとにいる。
       毎日 毎日 いっしょにいる。
       あなたの 祈りが いつも 私達
       親子に 届いて います。
僚子さん
  これからも もっと あなたは 天使を救うでしょう。
  救われるたびに あなたは 少しずつ
  ほほえむでしょう。
  あなたを 美しく 美しく したい
  救われた 天使の中に その あなたの
  美しさを     見たい。
 とりもどした子は 今十二才 四年前から 学校を離れて 家で育っています。楽しみも 苦しみも 共にして 育ちあえることが 有難い。
それを 支えることの一つに 本当に 高塚校門殺人事件は あります。私の日常が 彼女への 追悼となるように 生きたいと思います。

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