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『指導死 ― 追いつめられ、死を選んだ七人の子どもたち。』

大貫隆志著編集, 武田さち子著, 住友剛著 高文研出版 2013年刊 1,836円 

<内容紹介>
学校の指導が適切であったなら、子どもが死ぬことはなかったはず···。
学校での指導後に子どもが自殺した「指導死」の遺族たちが手記を寄せ、教育学者がその「指導」の背景を探る!
いじめ自殺だけではない子どもの自殺を、学校での懲戒、叱り方、指導の仕方とともに考える。
荻上チキ氏推薦!
『教室の病は体罰やいじめばかりでは無い。』(帯文)

<出版社からのコメント>
いじめとも、家庭の悩みとも無関係な子どもが、学校での「指導」の後に自殺する事件・「指導死」。
体罰だけでなく、「言葉の暴力」でも追い詰められ、自尊感情をずたずたにされ死を選んだ子どもは、年に何人にも上っている。
「指導死」遺族の手記を元に、その背景と防止策を教育学者が解説。学校での懲戒、叱り方、指導の仕方を考える。

<これはただの事例集ではありません!全ての悩める人の必読本!>
学校の指導によって、亡くなった子供たちの実例が盛り込んでありますが、ただの、事例集ではありません。報道とは全く違う、報道では見えてこなかった子供たちの葛藤、闘い、正義・・人とは何か、教育とは何か、なぜこのようなことが起こるかの背景が丁寧に書かれています。メディアのありがたさや逆にメディアの怖さを知ることにもなります。指導や体罰や学校教育に興味がなくとも、これらの事例を読み解くと、その裏にひそむ情報氾濫の世の中を含め、考えさせられることが多くあります。純粋に読み終えて感じたことは、「人としてのプライドを失った大人たち」と「生徒として、子供としてのプライドを守り抜いた子供たち」の落差。ずるがしこい大人たちは、さまざまな選択肢を知っています。が、この本の子供たちは、守るための選択肢を「自らの命」を絶つことしか知らなかった純粋でまっすぐだったのだと。ここでは、教育での指導のことが書かれていますが、人とはなんぞやと読む人に問いかけているような気がします。指導死・体罰などとは縁遠い人にも、「人として」考える機会を与えてくれる素晴らしい一冊だと思います。

(Amazon.co.jp カスタマーレビューより)

 

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