社会

「冤罪事件、マスコミも謝罪を」

神戸学生青年センター館長 飛田 雄一

青木恵子さんと朴龍晧さんの冤罪が明らかになったという報道(3/16)を受けて、朝日新聞に投稿した。そして3月18日に掲載されたのが以下の記事だ。

私は、かねがね冤罪が明らになったときに、マスコミがあたかも以前からその無実を知っていたような正義ぶった(?)記事に違和感を持っていた。マスコミに取り上げられる大きな(?)冤罪事件があれば投書したいと考えていたのである。私はその報道の日の夜、さっそく文章を書いて送った。

実際に送った文章は以下の通りだ。
「冤罪事件、マスコミも謝罪を」 東住吉火災で無期懲役となっていた青木さん、朴さんの無罪が確定した。冤罪を負わされたおふたりのご苦労は本当に計り知れなかったものだと思う。無実を立証するために努力された弁護団の方々にも心からの敬意を表したい。無実のおふたりを無期懲役に追いやった警察、検察に第一の責任がある。大いに反省し二度とこのようなことが起こらないようにしてほしいと思う。そして誤った無期懲役の判決を下した裁判所の裁判官も誤った判決を出したことを反省してほしい。
冤罪事件で再審が認められたとき、ご本人および支援者の努力が報われたと報道され、私たちも良かった良かったという気持ちになる。しかしこれだけでいいのだろうか。
二一年前の「事件」当時、青木さんと朴さんを非道な身勝手な人物だとして報道したマスコミも反省しなければならない。警察発表をそのまま報道したとはいえ、結果として間違った報道をしてしまったのである。冤罪が晴らされたときには過去の報道を点検する必要があるのではないだろうか。そして点検の結果として当時の報道にやむをえない、問題はなかったという結論がでたとしても、その元容疑者に謝罪することが必要だと思う。もちろん、報道の受け手である私たちも報道を信じ、犯人だと思い込んでいたことを心から反省することが求められている。

翌日、朝日新聞から電話があった。募集している分量より実際の投稿は文字数が少ないのでどこを削るか、「警察発表をそのまま報道したとはいえ」は訂正してほしいとか、いくつかの修正に応じた。掲載されることが必要なことだからだ。そして冒頭のような投稿になった次第である。

Last Updated on 2020年9月24日 by manager

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