社会

熊本大地震の炊き出し支援に参加して

藤田 敏則

去る4月14日と16日に震度7の大地震が発生した熊本県の被災地で「すばる福祉会」が行う炊き出し支援に妻と二人で参加してきました。普段は西宮市内で障害をもつ仲間と共に色々な作業に取り組む「すばる福祉会」は国内で大きな災害が起きると、いち早く支援活動を開始します。今回、熊本に向けた炊き出し支援も、4月23日の第一陣以来、同30日、5月4日、同7日とゴールデンウィークの連休に重ね、4度送り出しています。
私達は二陣目(4月30日)と四陣目(5月7日)に参加しました。避難された人達に直接炊き出しを施す支援は私には初めての経験でもありました。二回の参加で都合3ヶ所で行った炊き出しは総じて好評でしたが、避難所各々の雰囲気が思いの外、大きく異なっていた事が気になりました。全ての避難所は非常時の退避場所であると同時に被災者が命をつなぎ、一定の日常を取り戻せるまでの間、身を寄せる期間不定の共同体(コミュニティー)でもあります。そうした仮の共同体の一つ某小学校(避難所)の運営管理は当然、町役場の職員が行う訳ですが、実情は県の職員や他市から派遣された応援職員に多くの役割が委ねられている状況でした。突然に対応を迫られた事情からしてやむを得ないとしても、にわか仕立て混成チームでの対応からは弱者に寄り添う姿勢など見受けられず、権威にすがるだけの一方的な管理と指示ばかりが目立ちました。

熊本益城町炊き出し

熊本益城町炊き出し

別の避難所の一つは大学が運営を担っており、学生ボランティアを動員、障害者避難の受け入れ態勢も万全に対処されていました。もう一か所は本来指定避難所ではありませんが、安全な場所を求め、押し寄せる被災者を受け入れて発生に至った熊本空港近くのホテル避難所(町が追認)の場合、避難した住民自身が地域別の班からなる自治体を組織して、様々な事態への対応を各班で協議して決める方法がとられているそうです。当然ボランティアとも円滑な役割分担がなされており、全体に明るい印象を受けました。被災され避難生活を余儀なくする方たちの不安や絶望感に配慮すれば避難所の果たす役割は少なくありません。決して収容所ではないのですから。
度重なる災害の下、行政主導の防災対策が叫ばれてきました。さりながら社協を含め行政の適応力の無さが繰り返されるばかりでした。初めて災害に遭遇する自治体職員に最善の対応を求めても得られないのが実状です。行政に携わる者の全てが防災マニュアルを周知しておくことも大切ですが、いっそのこと被災経験ある自治体が職員・市民・民間NGO等から募り、国内の被災地に向けて即応できる避難者支援チームをメンバー制にして備える事も災害大国日本では有りかもしれません。

Last Updated on 2020年9月27日 by manager

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