法と教育

金子 武嗣

 私が高塚高校事件に関わってから早いもので二◯年以上たちました。当時の高校生も三◯代後半になっています。
 私も、今年度の大阪弁護士会の会長になりました。
 ここでやろうとしていることが、高校生に対する法教育です。
 私は若い人たちにあらゆる法知識を知ってもらいたいと思っています。消費者被害にあわないために、少年事件を起こさない、裁判員になるために刑事事件というものを知ってもらいたい。本当は、小学生・中学生・高校生・大学生すべての年代でやりたいのですが、なかなかできません。そこで、大阪弁護士会では、高校生に対する法教育を考えました。
 大阪府下の全高校(二七四校…国立一校、公立一七九、私立九四校)に、弁護士を派遣して、授業をしてもらうことにしました。一校平均六クラスとして約一五◯◯〜一六◯◯クラスです。大阪の弁護士会であればできないことはありません。
 この「高校生に対する法教育制度」を大阪で打ち立て、今後継続的にやり続けたいと思っています。大阪の高校生は、一生のうち一度は、生の弁護士に触れることができる。弁護士を社会の隅々にまで身近な存在にしたいと思っています。
 もし、これが、二◯年前に、神戸市でなされていたら、石田僚子さんの悲劇はなかったかもしれないな……とも思いながら、「高校生に対する法教育制度」を創っているところです。

(かねこ・たけし 弁護士)

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