いま声高に言いたい、「学校があぶない」と

田辺 克之

 フリースクールを開設してすぐの時期に、女子高生石田さんが学校の門前で死亡というニュースが飛び込んできた。前後して子どもの自殺事件が三件も立てつづけに起こった。龍野市の小学校六年生の内海平くんが、教師の体罰が原因で自宅の裏山で自殺。また丹波今田町の中学二年生の少年が、部活のコーチに練習試合での失敗を叱られ、「おまえは、もううちのチームにはいらんぞ」と言われた一言から、その日の夜、牛舎で首を吊って自殺。さらに、神戸市須磨区で県立商業高校一年生の石坂さんは「私が死ぬから、もういじめはやめて」と遺書を残して、JRの快速電車に飛び込んで自殺した。
 それから二◯年、多くの子どもたちが学校で自殺を続けている。震災の教訓として、管理教育より「いのちの教育」をと一時期マスコミが騒いでいたのがウソのように消えて、再び学校は戦場となってしまった。「いかに学校で死なないか」を子どもたちにきちんと伝えておかねばならない時代だと自覚しておいたほうがいい。
 だからそのためには、ひきこもる情熱を持とうと叫びたい。学校で死ぬくらいならひきこもれと。政府も公益法人の事業仕分けなどやっている場合ではない。
 いま学校があぶない。学校で子どもたちが死んでいく。こんなことが、あたりまえのようになっていくのが恐ろしい。たとえ学校という組織が解体しても、子どもたちのいのちを守るために、いま教師や大人が一心不乱に動かなければ、このくにの教育に未来はない。

(たなべ・かつゆき 神戸フリースクール)

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